「アクティブラーニングのための授業デザイン確認シート」作成

アクティブラーニング部門では、「アクティブラーニングのための授業デザイン確認シート」を作成いたしました。

本シートは、授業デザインの考え方に基づいたポイントや、アクティブラーニングを導入する際のポイントについて、授業デザイン前・中・後、授業後のタイミングにわけて、質問に答える形式あるいはチェックリストの形式で確認できるようにいたしました。

PDFの形式ですが、入力できるように設定しており、印刷物だけでなくパソコン上でも使用いただける仕様になっています。

皆さまの授業設計・運営の参考にしていただけますと幸いです。

冊子「オンラインでもアクティブラーニング」発行

アクティブラーニング部門では、冊子「オンラインでもアクティブラーニング」を発行いたしました。   本冊子は、この2年間のオンライン授業でのアクティブラーニングについて、本ウェブサイトやニュースレター、ワークショップなどで発信してきた内容を中心にまとめたものです。 本冊子は、第一部と第二部に分かれています。
  • 第一部:授業をアクティブにする授業設計と運営
  • 第二部:オンライン授業でのアクティブラーニング手法と実践
  第一部では、授業形態を問わず授業デザインの基本的な考え方や授業をアクティブにする授業デザイン、オンライン授業をアクティブにするポイント、オンライン授業でのTA(Teaching Assistant)を掲載しています。 第二部では、アクティブラーニング手法について、実際にオンライン授業で行う際の手順や注意点、実践してみての感想を掲載しています。 本冊子は、この2年間のオンライン授業に関する当部門の取り組みを集約した内容になっています。オンライン授業に焦点をあてていますが、対面授業でも活用可能な内容が盛り込まれています。 皆さまの授業設計・運営の参考にしていただけますと幸いです。

音声プログラム「アクティブラーニングの部屋」

これまで、本ウェブサイトやニュースレターなどを通じてアクティブラーニングに関する情報を発信してきました。また、ワークショップを開催し、多くの教員の皆さまからご質問・ご意見を承ってきました。様々な情報発信・共有をしてきたつもりではありますが、十分にお答えできていない点やお伝えしきれていない点があります。 そこで、音声プログラム「アクティブラーニングの部屋」を作成いたしました。 このプログラムは、これまでお伝えできていなかった点を「音声」の形でお届けするものです。第1回の音声プログラムでは、この2年間のオンライン授業をふり返り、苦労した点やうまくいった点、対面授業に活かせそうな点をアクティブラーニング部門の特任教員3名でお話します。 ラジオを聴くような感じで、お聴きいただけますと幸いです。    

第4回模擬国連ワークショップ(2022年3月18日)

カテゴリー: イベント

先日終了しました下記のワークショップにつき、当日の模様を簡略ながらご報告します。 日時:2022年3月18日(日)14時~17時 場所:ZOOM 参加者数:58名 登壇者: ■ 中村長史(東京大学大学院総合文化研究科 特任助教)セッション1・2 ■ 小林綾子(上智大学総合グローバル学部 特任助教)セッション2

1.目的

「学習者の学びを促すための模擬国連の授業への効果的導入について学ぶ」という目的のもと、より具体的には、下記の到達目標を定めました。 ①模擬国連の教育手法としての特徴を説明できるようになる (セッション1に相当) ②模擬国連の実施の手順を説明できるようになる (セッション1に相当) ③他のロールプレイの教育手法としての特徴を説明できるようになる (セッション2に相当) ④他のロールプレイの実施の手順を説明できるようになる (セッション2に相当)

2.概要

【1】趣旨説明(14:00~14:10 ) ワークショップの目的や構成を確認した後、各人の参加動機を改めて言語化していただきました。 【2】 セッション1「模擬国連導入事例から学ぶ」(14:10~15:20) 模擬国連の概要と東京大学教養学部の授業への導入例について授業担当教員の中村からお話しました。模擬国連を導入する目的(中村の授業の場合は、国際関係論の知識を使いこなせるようになることや、利害や価値観が異なる人々と合意を形成できるようになること)を明確化する必要があり、模擬国連はあくまでも手段であるという点を再確認する機会となりました。

セッション1の様子

【3】セッション2「ロールプレイ導入事例から学ぶ」(15:40~16:50) セッション1で確認したように、模擬国連はあくまでも手段です。授業の目的によっては、他の手法がより適していることもあります。そこで、小林綾子先生から、人権についてワークショップ形式で学ぶという模擬国連以外の手法についてご紹介いただきました。模擬国連はあくまでも手段であるため、授業の目的により適したロールプレイがあれば、それを学ぼうという趣旨でしたが、模擬国連との異同を意識した小林先生のお話のおかげで、模擬国連の特徴を改めて確認する機会ともなりました。

セッション2の様子

【4】まとめ(16:50~17:00) まとめでは、本日学んだことや疑問に思ったことと、それを踏まえて翌日以降に各人の現場に持ち帰るものとを確認しました。

3.参加者の感想

参加者の方々からは、以下のような感想が寄せられました。一部抜粋します。
  • Taylor-madeの模擬国連という考え方を教わったことで、授業にどのように模擬国連を取り入れたいのか、自分なりに考えることができるようになった
  • 模擬国連以外の方法も学んだことで、自分のやりたいこと(目的)を達成するためには必ずしも模擬国連だけが最適の方法ではない、ということもわかりました
  • 模擬国連の授業を受講している学生の声も聞いてみたい

4.次回予告

受講者の生の声を聞いてみたいという参加者の方からのご要望が複数ありましたので、次回以降はそうした機会も改めて設けたい(第1回・第2回では設けていました)と考えています。皆様のご参加をお待ちしております。

お問合せ先

教養教育高度化機構 アクティブラーニング部門(担当:中村長史) dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp