KALS紹介・体験セミナー(2025年10月15日開催)

カテゴリー: News, イベント

17号館にあるKALS(駒場アクティブラーニングスタジオ)は、2007年に設置されたアクティブラーニング教室です。可動式什器に加え、さまざまなICT機器などを備えており、アクティブラーニングの実施を支えています。また、KALSにあるICT機器を使うことで教材を開発することもできます。しかし、こうしたKALSの特徴や設備機材についてはあまり知られていません。 

そこで今回、KALSの特徴や設備機材を紹介し、授業やその他の場面でどのように使用できるのかを体験していただけるセミナーを開催します。KALSを使用されたことがある先生、まだ使用されていない先生、授業やイベントの企画運営に携わられている職員の方々など、KALSに関心をお持ちであればどなたでも参加可能です。ぜひ奮ってご参加ください。 

KALSウェブサイト:https://komex-ex.c.u-tokyo.ac.jp/kals/

日時

10月15日(水)12:10-12:55(開場 12:00)

場所

駒場Iキャンパス17号館2階KALS(駒場アクティブラーニングスタジオ)
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_16_j.html

対象

東京大学の教職員

定員

30名

参加費

無料

プログラム

12:00 開場
12:10-12:25 KALSの概要説明@KALSウェイティングルーム
12:25-12:55 スタジオでの機材デモンストレーション&質疑応答@KALSスタジオ

※お弁当などをご持参いただければ、12:00-12:25の間で召し上がっていただくことが可能です。(スタジオは飲食不可、ペットボトル・水筒のみ可であるため12:25までです。)

申込方法

以下のフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/PorzLRXqFpoaBNqg8
※お申し込み無しでもご参加可能です。

■注意事項

  • お申し込み無しでもご参加可能です。人数の把握のため、可能であればフォームよりご登録ください。
  • KALSウェイティングルームは飲食可能、スタジオはペットボトルもしくは水筒など密閉された容器の飲み物のみ飲むことが可能です。
  • 部門ウェブサイトや刊行物などでの活動報告のためセミナーの様子を撮影いたします。参加者の表情等がわからないように撮影・使用いたしますのでご了承いただければと思います。
  • ご参加される方による録音・録画はお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします。

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門KALS運営チーム(担当:中澤・宮地) kals[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください

主催

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構 EX部門

駒場アクティブラーニングワークショップ「授業をふり返って、アクティブにする方策を考えよう」(2025年9月10日開催)

カテゴリー: News, イベント

教養教育高度化機構EX部門では、学内の教員を対象として、授業でのアクティブラーニングの導入・実施を取り上げる「駒場アクティブラーニングワークショップ」を開催しています。 

今回は、参加者自身が自分の授業実践をふり返り、その上で授業をよりアクティブにする方策を考えるワークショップを開催します。具体的には、参加者は自分の授業実践を想起し、ブロックを使いながら想起した内容を可視化し、ほかの参加者への説明と意見交換、ミニレクチャを聞くことを通して、よりアクティブにする方策を検討・議論します。

すでに駒場アクティブラーニングワークショップに参加されたことがある方も、初めての方も、ぜひ奮ってご参加ください。


*This workshop will be conducted in Japanese.
For this session, we will experimentally provide simultaneous interpretation services to enable participation in English. If you wish to participate in English, please indicate this on the form below.
Please note that as this is an experimental initiative, we may not be able to guarantee perfect quality.

※チラシPDFはこちら

日時

2025年9月10日(水)13:30〜16:30

場所

東京大学 駒場Iキャンパス 17号館 2階 KALS
駒場Iキャンパスへのアクセス・キャンパスマップ:
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/visitors/maps-directions/index.html

対象

東京大学の教員(非常勤講師含む)

定員

20名
※定員を超える応募があった場合は、抽選となります。

参加費

無料

プログラム

13:30-13:45 開会挨拶、趣旨説明
13:45-14:05 自己紹介、導入ワーク
14:05-15:05 経験の可視化ワーク&共有
15:05-15:15 休憩
15:15-15:40 グループディスカッション
15:40-15:55 ミニレクチャ
15:55-16:15 グループディスカッション
16:15-16:25 ふり返りワーク
16:25-16:30 まとめ、閉会の挨拶

司会進行:中澤明子(EX部門・特任准教授)

※参加者数などによりプログラムに変更が生じる可能性がございます。

申込方法

以下のフォームより必要事項をご記入の上、ご登録ください。
https://forms.gle/3DL9FBf1gGcpvFD26

申込締切

2025年9月4日(木)23:59

連絡・注意事項

  • 部門ウェブサイトや刊行物などでの活動報告のためワークショップの様子を撮影いたします。参加者の表情等がわからないように撮影・使用いたしますのでご了承いただければと思います。
  • ワークショップや教材の評価・改善、事業内容・成果の学内外・学会等での報告のためアンケート調査を実施いたしますのでご協力いただけますと幸いです。
  • ワークショップにご参加される方による録音・録画はお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします。

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門アクティブラーニングチーム(担当:中澤)
dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください

主催

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構 EX部門

Ari Beserさん講演会~家族の歴史から見えるもう一つの世界史:記憶を未来へつなぐ / Family History Is World History – Keeping Memory Alive ~のお知らせ

カテゴリー: News, イベント

被爆80周年記念イベントとして、Ari Beserさんをお招きし、下記のとおり講演会を実施します。みなさまのご参加をお待ちしております。

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  • イベントタイトル:家族の歴史から見えるもう一つの世界史:記憶を未来へつなぐ / Family History Is World History – Keeping Memory Alive
  • 日時:2025年7月26日(土)18:00-20:00
  • 場所:東京大学 駒場Iキャンパス 21KOMCEE West 地下1階 レクチャーホール
  • 使用言語:日本語・英語(英→日の逐次通訳有)
  • 予約不要。定員200名。学外の方もご参加いただけます。

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【イベント概要】

広島と長崎に原爆を運んだ爆撃機の搭乗員であった父方祖父と、在米被爆女性と親交のあった母方の祖父を持つというNuclear Familyに生まれたアリ・ビーザー(Ari Beser)さんを招いて講演会を行います。ビーザーさんは、自分のルーツと向き合い、多数の被爆者/被曝者にインタビューを行ってデジタルストーリーとして発表する中で、広島と長崎の二重被爆者である山口彊さんの孫、原田小鈴さんと出会い、その原田さんとの交流は『「キノコ雲」の上と下の物語』という本に結実しました。 講演会ではこれまでのビーザーさんの作品を解説付きで上映するとともに、原爆投下側となった祖父について、そして原田小鈴さんとの交流について、語っていただきます。

【講演者】Ari Beserさん

写真家・映像作家。1988年、米メリーランド州ボルティモアで生まれる。広島と長崎に原爆を投下した2機のB29に搭乗した唯一の搭乗員、ジェイコブ・ビーザー中尉の孫。2015年、トルーマン大統領の孫、トルーマン=ダニエル氏と共著で最初の著書The Nuclear Familyを出版。同年、フルブライト奨学金を受けてナショナル・ジオグラフィックの「デジタルストーリーテリング」フェローとして来日し、広島、長崎、福島の被爆者/被曝者を取材した。その後も頻繁に日本を訪れて取材とデジタル作品の制作・発表を続けている。  

     写真 ©森脇修仁

【参考文献】

原田小鈴 / アリ・ビーザー著
「キノコ雲」の上と下の物語:孫たちの葛藤と軌跡
朝日新聞出版、2025年7月7日発売
当日、会場に当書籍をご持参の方は、ビーザーさんのサインを受けていただけます。

【プログラム】

18:00開会の辞・趣旨説明
三輪卓見(大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程:「平和のために東大生ができること」OBOG会会長)
18:10アリ・ビーザーさん講演
19:25質疑応答
19:55閉会の辞
岡田晃枝(教養教育高度化機構Educational Transformation部門 特任准教授)

駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングの試行錯誤〜つくって学ぶ授業を事例にして考える」(2025年3月19日)開催報告

カテゴリー: News, イベント

教養教育高度化機構EX部門では、アクティブラーニングの授業デザインの方法や、生成AIの活用などをテーマにワークショップを実施し、東京大学の教員を対象にアクティブラーニングに関する知見を伝えてきました。 今回は、書籍「つくって学ぶアクティブラーニング」の出版を記念して、東京大学の教員に限らず、他大学や小・中・高等学校に所属する教員の皆様、さらには教育関係者の皆様にもご参加いただけるワークショップを開催しました。当日は、学内外の20名の方が参加されました。その様子をご報告します。

目的

アクティブラーニングを実践する際の試行錯誤に焦点を当て、「どのような工夫をしているか」、「どのような困難があり、それにどのように対処しているか」について情報提供として、書籍の執筆者による実践例の紹介に加え、フロアとのディスカッション、参加者自身の授業実践について考えるワークや意見交換を行うことを目的としました。

内容

ワークショップの趣旨説明を行った後、グループでの自己紹介ワークに取り組みました。自己紹介ワークでは「このワークショップで知りたいこと」を一人ひとりが付箋に書き出し、ホワイトボードに貼り出しながら内容を共有しました。

自己紹介ワークの後は、ミニレクチャとして、アクティブラーニングの定義、「つくって学ぶアクティブラーニング」の定義や特徴について、EX部門・中澤から説明しました。

その後、つくって学ぶアクティブラーニングの事例紹介を書籍の執筆者5名により行いました。事例紹介では、「何をつくるのか」、「誰に向けてつくるのか」、「何のためにつくるのか」、「授業の目的」、「授業の内容・流れ」、「工夫」、「困難・対処法」について、執筆者が自分の事例について説明しました。

事例紹介後に休憩を挟み、参加者は事例紹介を聞いた感想・疑問点を付箋に書き出し、グループで共有しました。そして、グループごとに執筆者への質問を投げかけ、執筆者が回答しました。さらにその後、参加者は「自分の授業に活かせそうだと思ったこと」、「自分の授業で行うとしたら難しいと思う点」を付箋に書き出してグループで共有し、「自分の授業で行うとしたら難しいと思う点」への対処法をグループでディスカッションしました。グループでのディスカッションには執筆者である登壇者5名も参加し、対処法をともに考えました。

最後に、ワークショップのまとめを行って終了となりました。

当日の様子と参加者の反応

ワークショップ後のアンケート(20名が回答)では、「本ワークショップは、今後の自分の仕事の役に立つと思う」(5. かなり当てはまる〜1. まったく当てはまらないの5件法で回答)は平均値4.80、「本ワークショップで学んだことを自分の仕事で活用できると思う」は平均値4.75であり、高評価でした。また、本ワークショップで新しく知ったことや学んだことを、今後の参加者自身の授業で活用したいという記述や、「こまめに作業ログをとっておき、プロセス内で何がおこなわれていたかを追えるようにしていくということはさっそく実行したい」といった具体的な記述が見られました。一方で、ワークショップで扱う内容の分量や時間が改善点として挙げられました。

駒場アクティブラーニングワークショップは、通常、学内教員のみを対象に開催しています。今回のワークショップのように、学外の方にもご参加いただける機会について、今後検討したいと思います。

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門アクティブラーニングチーム(担当:中澤) dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください  

ワークショップ 第5回東大生がつくるSDGsの授業(2025年3月23日)開催報告

2025年3月23日(日)に開催したワークショップ「東大生がつくるSDGsの授業」について、当日の模様を簡略ながらご報告します。

概要

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構EX部門では、高校生を対象としたSDGsに関するワークショップを2020年度より開催しております。2024年度Aセメスターに東京大学教養学部で全学自由研究ゼミナール/高度教養特殊演習「SDGsを学べる授業をつくろう」を開講しました。本ワークショップでは、この授業において特に優れた授業案を設計した学生が授業を実施しました。2020年度より毎年開催しており、5回目の開催となりました。これまでのワークショップはオンライン(Zoom)での開催でしたが、今回初めて対面での開催となりました。

プログラム

対面での開催であったため、駒場キャンパスの見学を含めたプログラムを実施しました。

13:00-13:30 駒場キャンパスツアー 
13:30-14:00 趣旨説明(中澤明子 東京大学大学院総合文化研究科 特任准教授) 
14:00-14:50 授業「さまざまな立場で考えるSDGs」(中山昊 教養学部1年) 
14:50-15:00 休憩
15:00-15:40 ミニレクチャ(中村長史 東京大学大学院総合文化研究科 特任講師) 
15:40-16:00 まとめ(中村長史) 

授業の内容

授業「さまざまな立場で考えるSDGs」は、高校生に「視野を広げてほしい」、「SDGsを身近に感じてほしい」という想いのもとで設計された授業でした。SDGsのうち目標13, 14, 15について学ぶこと、さまざまな観点でものごとを考えることが授業の目的でした。授業はジグソー法を援用した形で進められました。参加者には目標13の概要と事例(自治体、学校の取り組み)、目標14の概要と事例(自治体、学校の取り組み)、目標15の概要と事例(自治体、学校の取り組み)が書かれた3種類の資料のうち、いずれかが配布されました。

まず参加者は、同じ資料(目標が同じ)を持つ人たちどうしでグループになり、「行政:地域社会に住む人々をどのようにして巻き込むか」、「学校:他の学校でも実現可能か」という問いを意識して資料を読み、資料の内容で書かれていなかったことやわからなかったことをグループで確認しました。また、資料の目標に対して自分の学校や自治体で行われている取り組み・経験を共有しました。

その後、異なる資料(目標が異なる)を持つ人たちどうしでグループになり、自分が読んだ資料の事例を参考にしながら、「地域でできる自然の豊かさを守っていくための取り組み」について議論しました。議論した内容をグループごとに発表してもらった後、授業のまとめを行って終了となりました。

ミニレクチャ

全学自由研究ゼミナール/高度教養特殊演習「SDGsを学べる授業をつくろう」の担当教員の一人である、中村長史特任講師よりSDGsに関する模擬授業がありました。実際の授業でも扱ったSDGsの目標間の関係などについて講義がありました。

授業を行った学生の声

授業を行った学生に、授業を実施した感想を聞きました。

授業を行うのは初めてだったので緊張しましたが、皆熱心にワークに取り組んでくれて、授業を形にすることができたので、ほっとしました。もちろん、授業をコミュニケーションとして進めていくこと表情や様子を見ながら時間を調整して進めていくことの難しさも感じ、反省点もありました。一方で、今回はジグソー法という方法を取り入れて経験についても話してもらったのですが、様々なバックグラウンドの高校生に参加してもらえたので、「さまざまな立場で物事を考えられるようになる」という授業の目的は達成できたように感じます。ワークでは、僕も考えていなかったような素晴らしいアイデアや重要なポイントを考えて発表してくれたので、僕自身も色々と学びを得ることができました。今回の授業での学びを活かしてSDGs等について僕自身も考え続けたいですし、参加してくれた方にはこれからも関心をもってもらえればうれしいです。

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門 dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp