駒場アクティブラーニングワークショップ「授業での生成AI活用の試行錯誤と学習活動のデザイン」(2024年9月13日開催)

カテゴリー: News, イベント

教養教育高度化機構EX部門では、授業でのアクティブラーニングの導入・実施を取り上げる「駒場アクティブラーニングワークショップ」を開催しています。

2023年度の開催では、授業での学習を深める生成AIの活用について検討・議論を行いました。今回の駒場アクティブラーニングワークショップでも、引き続き生成AIの活用を取り上げます。

ワークショップでは、授業での生成AIの活用について、講師自身の取り組み、とくに昨年度の実践を踏まえて改善した今年度の実践、学習活動をデザインする際の注意点・課題を共有します。さらに、生成AIを活用する際の学習活動や教材(ワークシートなど)のデザインについて参加者考えるワークを行い、参加者どうしで共有・議論します。 

昨年度のワークショップに参加された方も、今回初めての方もぜひご参加ください。

チラシPDFはこちら

※本ワークショップでは、アクティブラーニング手法については紹介しません。手法などについて知りたい方は、以下の情報をご覧ください。

日時

2024年9月13日(金)13:30〜16:30

場所

駒場Iキャンパス 17号館 2階 KALS

会場へのアクセスはこちらのページよりご確認ください。

対象

東京大学所属の教員

定員

20名 ※定員を超える応募があった場合は、抽選となります。

参加費

無料

プログラム

  • 13:00〜13:30 受付
  • 13:30〜13:45 開催挨拶、趣旨説明
  • 13:45〜14:00 自己紹介、導入ワーク
  • 14:00〜14:45 ミニレクチャ、ディスカッション
  • 14:45〜14:55 休憩
  • 14:55〜16:10 個人ワーク、グループディスカッション
  • 16:10〜16:25 ワークショップのまとめ、ふり返り
  • 16:25〜16:30 閉会の挨拶

司会・進行:中澤明子(EX部門 特任准教授)、中村長史(EX部門 特任講師)

※参加者数などによりプログラムに変更が生じる可能性がございます。

申込方法

以下のフォームより必要事項を入力の上、ご登録ください。
https://forms.gle/JqcLBRdZQqmgWVK8A

申込締切

2024年9月1日(日)23:59

連絡・注意事項

  • 生成AIを使ったワークを行います。ChatGPT、Copilot、Geminiなどいずれかのテキスト生成AIを使えるようご準備ください(例:ChatGPTのアカウントを作っておく、Edgeをインストールしておく等)。
  • 当日はパソコンを使いますので、ご自身でお持ちいただくPCか、会場の貸出しPCをお使いください。貸出しPCを使う場合は、ECCSクラウドメールにログインできるようにしておいてください
  • 部門ウェブサイトや刊行物などでの活動報告のためワークショップの様子を撮影いたします。参加者の表情等がわからないように撮影・使用いたしますのでご了承いただければと思います。
  • ワークショップや教材の評価・改善、事業内容・成果の学内外・学会等での報告のためアンケート調査を実施いたしますのでご協力いただけますと幸いです。
  • ワークショップにご参加される方による録音・録画はお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします。

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門アクティブラーニングチーム(担当:中澤・中村)
dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください

主催

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構 EX部門

駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングで生成AIを活用する:事例の共有と検討」(2024年3月19日)開催報告

カテゴリー: イベント

教養教育高度化機構EX部門では、東大で授業を担当されている先生方を対象に駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングで生成AIを活用する:事例の共有と検討」を開催しました。当日は、19名の方が参加されました。その様子をご報告します。

目的

東京大学では「AIツールの授業における利用について」が公表されており、授業における生成AI利用の注意点がまとめられています。生成AIの授業での利活用は、こうした方針を踏まえながら行うことが求められます。昨年9月には、駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングで生成AIを活用する」を開催しました。

今回の駒場アクティブラーニングワークショップでも、引き続き生成AIの活用を取り上げました。活用事例の共有や、アクティブラーニングの授業デザインや効果的な実施のポイントを踏まえ、参加者自身が生成AIの活用を検討し、ほかの参加者との意見交換を交えながら議論することを目的としました。

内容

ワークショップの趣旨説明を行った後、自己紹介と導入ワークを行いました。導入のワークでは、差参加者はワークショップへの参加動機を生成AIに尋ね、得られた回答に賛成/反対なのかや感想を考えてもらい、グループで共有しました。その後、ミニレクチャとしてアクティブラーニングの定義やアクティブラーニングで生成AIを活用する際のポイント、活用事例を講師の中澤が説明しました。説明の最後に導入ワークは紹介した活用事例の活動であったことを述べ、参加者は活用事例の学習活動を体験して感じた良かった点や課題をグループで議論しました。

ディスカッション後は、中村長史特任講師、岡田晃枝特任准教授から、授業での活用事例を紹介していただきました。岡田先生は初年次ゼミナール文科での活用、中村先生は全学自由研究ゼミナールでの活用を説明しました。

休憩を挟んだ後半は、授業デザインワークを行いました。授業デザインの流れを確認したうえで、参加者自身の授業目的・学習目標を思い出してもらい、授業をアクティブにする方法やアクティブにするために生成AIを使えそうか、どのように使うかを参加者が考えました。個人で考えた後、参加者は考えた内容をグループで共有しました。

最後に、教える方法は学習目標に到達するための手段であり、生成AIも手段に過ぎないことや、生成AIの利用が始まっているからこそ「人間ChatGPT」、つまり他者に問うことや対話することの意義が見直されることを説明しました。そして、ワークショップのふり返りとして新たに出てきた疑問・知りたいことを付箋に書き出してグループで共有し、ワークショップを終えました。

当日の様子と参加者の反応

ワークショップ後のアンケート(17名が回答)では、「本ワークショップで学んだことを自分の授業準備・実施で活用できると思う」という質問に対して、まったく当てはまらない〜かなり当てはまるの5件法で尋ねたところ、17名中11名がかなり当てはまる、6名がまあまあ当てはまると回答しました。 一方、ワークショップで改善したほうがよい点については、時間配分や、具体的な生成AIの活用に関するワークの要望が挙げられました。今後もワークショップの開催やウェブサイトなどを通じて、アクティブラーニング、生成AIの活用について先生方に有用な情報を提供していければと思います。  

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門アクティブラーニングチーム(担当:中澤・中村) dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください  

駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングで生成AIを活用する:事例の共有と検討」(2024年3月19日開催)

カテゴリー: イベント

教養教育高度化機構EX部門では、授業でのアクティブラーニングの導入・実施を取り上げる「駒場アクティブラーニングワークショップ」を開催しています。

東京大学では「AIツールの授業における利用について」が公表されており、授業における生成AI利用の注意点がまとめられています。生成AIの授業での利活用は、こうした方針を踏まえながら行うことが求められます。昨年9月には、駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングで生成AIを活用する」を開催しました。

今回の駒場アクティブラーニングワークショップでも、引き続き生成AIの活用を取り上げます。ワークショップでは、2名の教員が活用事例を紹介します。また、アクティブラーニングの授業デザインや効果的な実施のポイントを踏まえ、参加者自身が生成AIの活用を検討し、ほかの参加者との意見交換を交えながら議論します。

昨年9月に参加された方も、今回初めての方もぜひご参加ください。

チラシPDFはこちら

※本ワークショップでは、アクティブラーニング手法については紹介しません。手法などについて知りたい方は、以下の情報をご覧ください。

日時

2024年3月19日(火)13:30〜16:30

場所

駒場Iキャンパス 17号館 2階 KALS 会場へのアクセスはこちらのページよりご確認ください。

対象

東京大学所属の教員

定員

20名 ※定員を超える応募があった場合は、抽選となります。

参加費

無料

プログラム

  • 13:00〜13:30 受付
  • 13:30〜13:45 開会挨拶、趣旨説明
  • 13:45〜14:00 参加者どうしの自己紹介
  • 14:00〜14:20 ミニレクチャ
  • 14:20〜15:00 事例報告:岡田晃枝(EX部門 特任准教授)、中村長史(EX部門 特任講師)
  • 15:00〜15:10 休憩
  • 15:10〜16:10 授業デザインワーク
  • 16:10〜16:30 まとめ、閉会の挨拶
司会・進行:中澤明子(EX部門 特任准教授) ※参加者数などにより変更が生じる可能性がございます

申込方法

以下のフォームより必要事項を入力の上、ご登録ください。 https://forms.gle/6bbTAz5t3Lb47t4WA

申込締切

2024年3月10日(日)23:59締切

連絡・注意事項

  • 生成AIを使ったワークを行います。ChatGPT、Bing AI、Bardなどいずれかのテキスト生成AIを使えるようご準備ください(例:ChatGPTのアカウントを作っておく、Edgeをインストールしておく等)。
  • 当日はパソコンを使いますので、ご自身でお持ちいただくPCか会場の貸出しPCをお使いください。貸出しPCを使う場合は、ECCSクラウドメールにログインできるようにしておいてください。
  • 部門ウェブサイトや刊行物などでの活動報告のためワークショップの様子を撮影いたします。参加者の表情等がわからないように撮影・使用いたしますのでご了承いただければと思います。
  • ワークショップや教材の評価・改善、事業内容・成果の学内外・学会等での報告のためアンケート調査を実施いたしますのでご協力いただけますと幸いです。
  • ワークショップにご参加される方による録音・録画はお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします。

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門アクティブラーニングチーム(担当:中澤・中村) dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください

主催

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構 EX部門

第8回 模擬国連ワークショップ(2024年2月22日)開催

カテゴリー: イベント

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構EX部門では、標題の講座を以下のとおり開催いたします。 模擬国連では、一人一人が米国政府代表や中国政府代表などの担当国になりきって国際問題について話し合います。立場を固定されている点ではディベートと同様です。しかし、 相手を論破することで勝利を目指すディベートと異なり、模擬国連では合意形成が目的であるため、多様な利害・価値観に配慮することの重要性を理解するのに適したアクティブラーニングの手法といえます。この模擬国連の授業への導入について、東京大学教養学部での試行錯誤を踏まえ、参加者とともに検討する「模擬国連ワークショップ」を開きます。2020年3月より定期的に開催しており、今回が8回目の開催となります。

1.日時

2024年2月22日(木)14時~17時

2.場所

東京大学駒場Ⅰキャンパス17号館KALS

3.対象者

大学教職員、高等学校教職員、中学校教職員、学生、一般の方など [定員40名]

4.参加費

無料

5.プログラム

【本ワークショップの目的・到達目標】 学習者の学びを促すための模擬国連等の授業への効果的導入法について学び、自身の授業や学習にとりいれる ・ 模擬国連の教育手法としての特徴を説明できるようになる (セッション1に相当) ・ 模擬国連の実施の手順を説明できるようになる (セッション1に相当) ・ 時間や受講者の既有知識によって模擬国連の実施方法を使い分けられるようになる (セッション1に相当) ・ 国連外交における実務の一例を説明できるようになる (セッション2に相当) ・ 国際外交における実務で必要とされる知識・技能・態度を説明できるようになる (セッション2に相当) 【本ワークショップのスケジュール】 14:00~14:10 趣旨説明 14:10~15:30 セッション1「模擬国連の授業事例から学ぶ」 15:40~16:50 セッション2「国連外交の実践事例から学ぶ」 16:50~17:00 まとめ 【参考:過去のワークショップ当日の様子】 第1回(2020年3月)https://dalt.c.u-tokyo.ac.jp/event/event-report/mun_ws1/ 第2回(2020年9月)https://dalt.c.u-tokyo.ac.jp/event/event-report/mun_ws2/ 第3回(2021年9月)https://dalt.c.u-tokyo.ac.jp/event/event-report/mun_ws3/ 第4回(2022年3月)https://dalt.c.u-tokyo.ac.jp/event/event-report/mun_ws4/ 第5回(2022年9月)https://dalt.c.u-tokyo.ac.jp/event/event-report/mun_ws5/ 第6回(2023年3月)https://dalt.c.u-tokyo.ac.jp/event/event-report/mun_ws6/ 第7回(2023年9月)https://dalt.c.u-tokyo.ac.jp/event/event-report/mun_ws7/

6.登壇者

中村長史(東京大学大学院総合文化研究科特任講師) 学生時代に模擬国連を経験し、現在は模擬国連を授業に導入している立場からお話します 嘉治美佐子(外務省科学技術協力担当大使、元国際労働機関(ILO)理事会議長、元東京大学教授) 国連等において政府代表として多国間外交に当たってきた立場からお話します

7.お申し込み

https://forms.gle/q7Uho7yaXdW4AdwR8

お問合せ先

教養教育高度化機構 EX部門(担当:中村長史) dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp

駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングで生成AIを活用する」(2023年9月8日)開催報告

カテゴリー: イベント

教養教育高度化機構EX部門では、東大で授業を担当されている先生方を対象に駒場アクティブラーニングワークショップ「アクティブラーニングで生成AIを活用する」を開催しました。当日は、14名の方が参加されました。その様子をご報告します。

目的

東京大学では「AIツールの授業における利用について」が公表されており、授業における生成AI利用の注意点がまとめられています。生成AIの授業での利活用は、こうした方針を踏まえながら行うことが求められます。 そこで、今回の「駒場アクティブラーニングワークショップ」では「生成AI」を取り上げ、学習を深める生成AIの活用を検討することを目的としました。

内容

ワークショップの趣旨説明や参加者どうしの自己紹介を行った後、生成AIの概要(定義、生成AIサービスの特徴)と文部科学省や東京大学での対応方針のミニレクチャーを行いました。また参加者が実際に生成AIを操作するワークに取り組み、生成AIサービスごとの特徴を把握したり、得られた回答例の共有を行いました。 次に、一般的な授業デザインの方法のミニレクチャーを踏まえて、参加者が自身の授業について学習目標・評価方法・学習内容を検討しました。休憩を挟んだ後、アクティブラーニングでの効果的な生成AI活用のポイントと、生成AI活用事例のミニレクチャーを行いました。活用事例では、4つの活用方法が紹介されました。 その後、それまでのレクチャー内容を踏まえて、先ほど考えた自身の授業をアクティブにする方法と生成AIの活用を参加者が検討しました。また検討した内容をグループで共有し、互いにコメントし合いました。 最後に、ワークショップのふり返りとして、ワークショップを通じて新しく知ったことを書き出して共有してワークショップを終えました。 ふり返りワークの様子

当日の様子と参加者の反応

ワークショップ後のアンケートでは、「本ワークショップで学んだことを自分の授業準備・実施で活用できると思う」という質問に対して、まったく当てはまらない〜かなり当てはまるの5件法で尋ねたところ、14名中10名がかなり当てはまる、4名がまあまあ当てはまると回答しました。またどのように活用しようと考えているかについては、「授業で時間がなくて説明できないことを調べさせ小レポートの提出機会を設け、リテラシーと深い理解の両方を高める」、「ディスカッションのポイントを生成A Iを使って出してみるなど、学生が授業テーマについて深めく考えるためのツールとして使いたいと思います」といった具体的な内容が書かれていました。 一方、「本ワークショップによって、今後の授業への不安が軽減された」については、かなり当てはまる3名、まあまあ当てはまる9名、どちらとも言えない2名の回答でした。アクティブラーニングや生成AIの活用に関する不安はすべて解消されたわけではないと思いますし、今後もワークショップの開催やウェブサイトなどを通じて、アクティブラーニング、生成AIの活用について先生方に有用な情報を提供していければと思います。  

お問い合わせ

教養教育高度化機構 EX部門アクティブラーニングチーム(担当:中澤・中村) dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください