教養教育高度化機構EX部門では、東大で授業を担当されている先生方を対象に駒場アクティブラーニングワークショップ「授業での生成AI活用の試行錯誤と学習活動のデザイン」を開催しました。当日は、14名の方が参加されました。その様子をご報告します。
2023年度の開催では、授業での学習を深める生成AIの活用について検討・議論を行いました。今回の駒場アクティブラーニングワークショップでも、引き続き生成AIの活用を取り上げました。授業での生成AIの活用について、講師自身の取り組み、とくに昨年度の実践を踏まえて改善した今年度の実践、学習活動をデザインする際の注意点・課題を共有し、生成AIを活用する際の学習活動や教材(ワークシートなど)のデザインについて参加者考えるワークを行い、参加者どうしで共有・議論することを目的としました。
ワークショップの趣旨説明を行った後、自己紹介と導入ワークを行いました。導入ワークでは、参加者が、授業をする時に大切にしているポイントを生成AIに尋ね、得られた回答について自分考えと合致するもの、そうでないものを考えてもらい、自己紹介と合わせてグループで共有しました。
その後、ミニレクチャとしてアクティブラーニングでの生成AIの活用の方針と昨年度からの実践での試行錯誤を講師の中澤が説明しました。具体的には、生成AIを使用した学習活動を行うためのワークシートの変更と今年度の実践での学生の反応や講師の感想を共有しました。休憩を挟んで後半は、学習活動と教材をデザインする際のポイントを確認した上で、参加者自身が自分の授業の1コマもしくは課題を想定して、どのような目的で生成AIを使い、どのようなワークやワークシートを用意するのかを考えました。その後、参加者は考えた内容をグループで共有し、互いにコメントし合いました。最後にワークショップのふり返りとして、参加者が新たに出てきた疑問・知りたいことをグループで共有し、ワークショップを終えました。
ワークショップ後のアンケート(13名が回答)では、どのような場面で活用しようと考えているかについて「次学期の授業で活かしたい」、「授業で叩き台のアイディアを出すときに活用したい」など、具体的な記述が見られました。一方、後半のワークをより充実することや、3時間というワークショップの所要時間が長く感じたといった改善点も挙げられました。今後も引き続き先生方に有用な情報を提供していければと思います。
教養教育高度化機構 EX部門アクティブラーニングチーム(担当:中澤・中村) dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp ※[at]を@に書き換えて送信してください
令和6年11月6日~8日に開催された第97回日本生化学大会において、EX部門の横沢匠特任助教が若手優秀発表賞を受賞しました。
若手優秀発表賞は、在学中または学位(学士、修士、博士のいずれか)取得後3年以内の若手発表者による口頭発表の中から、特に優れた発表に授与されます。
発表題目は「免疫寛容を誘導する高親和性トリプトファン取り込みにはTrpRSによるトリプトファニルAMP合成が重要である」です。
第97回生化学大会HP:https://aeplan.jp/jbs2024/
教養教育高度化機構EX部門では、11月20日・12月4日に東京大学の教職員・学生を対象としたEXセミナーを開催いたします。
以下のとおり、AIの教育利用について2名の講師の方にお話しいただきます。
ご都合つく方はぜひご参加いただけますと幸いです。
なお、本セミナーは、全学自由研究ゼミナール/高度教養特殊演習「AI社会を生き抜くための教育・学習を考える」第7回・第8回授業を学内に限り聴講可能とするものです。質疑応答などにおいては履修生優先となる旨を予めご了承ください。
■第1回EXセミナー(11月20日(水)5限 17:05-18:35)
講師:讃井康智 氏(ライフイズテック株式会社 取締役 CEAIO)
タイトル:生成AIの教育利用の現状と課題〜AIネイティブ世代の可能性を引き出す教育とは〜
場所:駒場Iキャンパス17号館 2階 KALS(駒場アクティブラーニングスタジオ)
お申込み:https://forms.gle/ir9MeutkW7YLs3BW7
■第2回EXセミナー(12月4日(水)5限 17:05-18:35)
講師:田中冴 氏(東京大学大学院 学際情報学府 博士課程1年)
タイトル:人間の学びの道具としてAIを利用するー学習支援システム開発研究の視点から
場所:駒場Iキャンパス17号館 2階 KALS(駒場アクティブラーニングスタジオ)
お申込み:https://forms.gle/kjqhPnivz52CsCdW9
■主催・お問い合わせ
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構 EX部門
担当:中澤(dalt[at]kals.c.u-tokyo.ac.jp [at]を@に変更してお送りください)