Ari Beserさん講演会~家族の歴史から見えるもう一つの世界史:記憶を未来へつなぐ / Family History Is World History – Keeping Memory Alive ~のお知らせ

カテゴリー: News, イベント

被爆80周年記念イベントとして、Ari Beserさんをお招きし、下記のとおり講演会を実施します。みなさまのご参加をお待ちしております。

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  • イベントタイトル:家族の歴史から見えるもう一つの世界史:記憶を未来へつなぐ / Family History Is World History – Keeping Memory Alive
  • 日時:2025年7月26日(土)18:00-20:00
  • 場所:東京大学 駒場Iキャンパス 21KOMCEE West 地下1階 レクチャーホール
  • 使用言語:日本語・英語(英→日の逐次通訳有)
  • 予約不要。定員200名。学外の方もご参加いただけます。

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【イベント概要】

広島と長崎に原爆を運んだ爆撃機の搭乗員であった父方祖父と、在米被爆女性と親交のあった母方の祖父を持つというNuclear Familyに生まれたアリ・ビーザー(Ari Beser)さんを招いて講演会を行います。ビーザーさんは、自分のルーツと向き合い、多数の被爆者/被曝者にインタビューを行ってデジタルストーリーとして発表する中で、広島と長崎の二重被爆者である山口彊さんの孫、原田小鈴さんと出会い、その原田さんとの交流は『「キノコ雲」の上と下の物語』という本に結実しました。 講演会ではこれまでのビーザーさんの作品を解説付きで上映するとともに、原爆投下側となった祖父について、そして原田小鈴さんとの交流について、語っていただきます。

【講演者】Ari Beserさん

写真家・映像作家。1988年、米メリーランド州ボルティモアで生まれる。広島と長崎に原爆を投下した2機のB29に搭乗した唯一の搭乗員、ジェイコブ・ビーザー中尉の孫。2015年、トルーマン大統領の孫、トルーマン=ダニエル氏と共著で最初の著書The Nuclear Familyを出版。同年、フルブライト奨学金を受けてナショナル・ジオグラフィックの「デジタルストーリーテリング」フェローとして来日し、広島、長崎、福島の被爆者/被曝者を取材した。その後も頻繁に日本を訪れて取材とデジタル作品の制作・発表を続けている。  

     写真 ©森脇修仁

【参考文献】

原田小鈴 / アリ・ビーザー著
「キノコ雲」の上と下の物語:孫たちの葛藤と軌跡
朝日新聞出版、2025年7月7日発売
当日、会場に当書籍をご持参の方は、ビーザーさんのサインを受けていただけます。

【プログラム】

18:00開会の辞・趣旨説明
三輪卓見(大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程:「平和のために東大生ができること」OBOG会会長)
18:10アリ・ビーザーさん講演
19:25質疑応答
19:55閉会の辞
岡田晃枝(教養教育高度化機構Educational Transformation部門 特任准教授)