オープン教材をつくろう!:学生による教材の公開(2)(2024年度 Sセメスター)

はじめに

2024年度Sセメスターに開講した全学自由研究ゼミナール/高度教養特殊演習「オープン教材をつくろう!」で学生が作成した教材の公開第2弾です。

授業での講義や議論、調べた内容に基づいて、学生なりにオープンエデュケーションについてまとめた教材です。至らぬ点もあるかと思いますが、ぜひご覧いただき、またご自身のオープンエデュケーションに関する学習に役立てていただけますと幸いです。

あなたにピッタリのオープンコンテンツを見つけよう!

学びの宝箱グループの安部正健さん、A. S.さん、Z. H.さん、山本笙太さんが作成した教材「あなたにピッタリのオープンコンテンツを見つけよう!」です。

オープン教材(Open Educational Resources)は、一般的にはアクセスできるだけでなく再編集なども可能なものを指します。しかし、この教材では、「アクセスできること」に焦点をあてています。再編集は許可されていなくても、「誰もがアクセスして学べる教材」は多数あります。それらに焦点を当てています。実際にそういった教材を見つけられることを目標に挙げています。作成者である学生の感想を紹介します。

教材をつくるのはこの授業が初めてでした。私は教える内容を学ぶところから始めました。そして、教材づくりそれ自体の手法も学びました。 教材づくりを通じて感じたのは、教材をつくることで対象の自分の理解も深まるということです。やはり、他者に教えられる状態になるためには、いろいろな角度から対象をきちんと理解する必要がありました。また学習者の疑問点を想定してわからない箇所が無いように工夫したり、誤解が無いように言葉をひとつひとつ吟味していったり、レイアウトやデザインを最後まで調整をしていく経験は骨が折れるものでしたが、逆に言うと今まで使ってきたたくさんの教材は、製作者の試行錯誤の結晶だということがわかりました。 最後に、この授業ではグループで教材を制作しました。「学びの宝箱」のメンバー全員が協力して本教材を完成させることができました。メンバーにも、先生にも恵まれました。ありがとうございました。(安部正健)

この授業をきっかけにOCWに興味を持ち、Courseraを受講するプログラムに参加することにしました。また、学習目標の設定を動作で行うことやガニェの9教授事象について学べたことも大変良かったです。SDGsについての出前授業を高校生向けに行う機会があり、授業設計の際に構造が見えるようになりました。 これからも、本授業で得た学びをたくさん活かしていきたいと思います!(A.S)

「オープン・エデュケーション」について、学習者としてのみならず教材作成者として関わってみて、5Rに代表される足枷にさえ感じられたオープン教材であるための諸要素が実は重要な役割を占めていることを痛感しました。また、一般的に役立てられる教材作成や教授法の知見も学べて、とても有意義な授業でした。ありがとうございました。(Z.H.)

学校教育に留まらない教育の可能性が広がり求められてきてもいる中で、オープンエデュケーションの発想を学んだことは有意義でした。教材作成の理論を知ることで、今まで使ってきた教材に施されていた工夫にも気がつくようになり楽しかったです。(山本笙太)

教材は以下よりご覧ください。

あなたにピッタリのオープンコンテンツを見つけよう! by 安部正健,A. S.,Z. H.,山本笙太 is licensed under CC BY-NC 4.0