はい 長老の川原佑也です。ここでは生協の小林さんが話してくだった「食堂事業で大切にしたいこと」についてレポートしたいと思います。
みなさん駒場キャンパスにどれくらいの人がいると思いますか。一学年3000人近くいるので全体では6000人は軽く超えるぐらいはいます。6000人の中の約60パーセントの食を提供しているのがこの食堂なんです。
そんな大量な食をどうやって効率的に確実にそして安全に提供するのかということについて小林さんに伺いました。
まずみなさんが毎日食べるお米。北海道の「ななつぼし」というものを使っているそうです。これを各大学生協が協力して共同購入することで安く確実に使うことができるんです。この「ななつぼし」を作っている農家とは深い交流があるみたいで田植え、稲刈り体験もやっているみたいなので興味がある人は一度生協の人に聞いてみるのもいいかもしれませんね。
そしてほうれん草。ちょっと前まで農薬の話で話題になった野菜ですが食堂の多くのメニューで付け合わせとして使ってるんですね。これ日本じゃなくてタイから輸入しているんです。しかもただ今まであったのを輸入したんじゃなくて独自に生産機構も流通機構も開発した結構すごいプロジェクトなんです。突然ですが皆さんフェアトレードって知ってますか。生産者に確実に適正な報酬がいくように工夫された貿易のことですね。生協のほうれん草もこのフェアトレードを実践してるんです。もともとはとても貧しくて困ってたところに生協がほうれん草作りと加工のノウハウを持ってきて現地の人を雇って貧困を解消する。そんな国際貢献のひとつのプロジェクトとしてあるのがこのほうれん草なんです。ただ食べるだけじゃなくてそのことで世界のこと自分たちのことを知ってほしいという大学生協の人の願いが込められた野菜なんですね。
そうやって皆さんが食べているものの原材料の話を書きましたが実際皆さんが食堂で食べるときも生協の人は取り組みをしてらっしゃるそうです。
食堂ではセットメニューの他にビュッフェや小鉢も多くありますよね。あれは自分たちでその日食べる食をコーディネートしてほしいという「食の自立」を考えて作られたものなんです。いつもおなじ定食だと飽きちゃうからたまには自分のお腹と財布と相談しながら自分オリジナルの定食を作ってみるのもおもしろいかもしれませんね。
またほかにもレシートに自分が食べた栄養素やカロリーを表示することで健康管理もできるようにしてあります。私も最近野菜食べてないなーってレシートを見て思って一階のオークスに挑戦してみた記憶があります。
こんな風に生協はただ食を提供するだけでなくそれを通した食育を提供しようと考えてるんですね。教育かってそんなに敬遠せずに最近野菜たべてるかなとかこのお米おいしいけどどこのなんだろうとちょっと興味を持ったときに気軽に利用できる場所として考えてもらえるといいのかなって思います。